初期症状の段階 |
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歯肉の腫れ、発赤がおき、それに伴い痛みも出てきます。この段階では、まだ、この時期には歯槽骨には症状は出ていません。プラークに唾液の中のカルシウム取り込まれ歯石ができます。歯石には細菌はいませんが、状態が粗造のため表面にプラークが更に沈着します。 | |
中期症状の段階 |
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炎症の起きている場所が、歯肉下の支持組織、歯槽骨の一部まで広がります。歯と歯肉の結合組織は緩くなり、歯周ポケットができます。歯周病菌の毒素を嫌がるため、逃げるように歯槽骨は溶けていきます。歯を支えている場所に炎症が起きるので、若干の歯の動揺が出だしたり、咬むと痛みが出だすようになります。炎症の進行状況によっては膿瘍が形成されることもあります。歯周ポケットの中で、歯石は歯根の先端に向かって増殖していきます。 |
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末期症状の段階 |
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歯を支えている歯槽骨がほとんどなくなり、歯肉の喪失、歯根の露出がおきます。勿論、歯の動揺や、咬合痛は著しく、必然的に自然と歯が脱落してしまうでしょう。 |
個々の歯の歯周病の進行状態を把握した後、まず、プラークコントロールをします。 プラークコントロールには、歯ブラシによるブラッシング、PMTC、スケーリングをします。 炎症の原因となるプラークを除去することで、症状の悪化をくい止めるとともに、口腔内の環境を整え、歯周病菌の増加を防ぎます。歯周病の菌は24時間たって初めて悪さをします。そのため、診療室の治療だけでは効果は出ず、ご家庭でのブラッシングが重要になってきます。ブラッシングの方法はお教えしますのでご心配なく。1日の内1回は徹底的にプラークを除去するようにしてください。初期症状の段階では、プラークコントロールのみで、歯肉は治癒していきます。 |
1、歯ブラシによるブラッシング 正しいブラッシングをすることにより細菌の繁殖を抑えプラーク(歯垢)を除去します。 2、PMTC 専用の器械を使って、ブラッシングでは取り切れないプラーク(歯垢)、歯石、汚れを除去します。 3、スケーリング 歯および歯肉の中の歯根面に付着したプラーク(歯垢)、歯石、汚れを除去します。 |
末期症状になってしまった場合、支えている歯槽骨がないため抜歯になる可能性が高いと思ってください。
歯に振動を与えて、その動揺度を判定する器械です。 歯周病の診断は勿論のこと、現在はインプラント本体が歯槽骨に固定されたか判断するために使用してます。 |